米国企業を対象とした低信託報酬の米国ETF、
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)の紹介。
経費率が安いのでおすすめ!
※記事のデータは2019年3月10日時点のものです。
0.バンガード社とは
バンガード社はアメリカ最大規模の投資信託運用会社のうちの1社です。
1976年に個人投資家向けインデックスファンドを売り出し、それ以来低コストのインデックス運用を続けています。
運用総資産は 4.9兆ドルで日本円だと500兆円越えになります。
1.VTIの概要
(1)VTIとは
VTIは「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」を対象インデックスとした米国企業に投資するインデックスファンドです。
(2)CRSP USトータル・マーケット・インデックスとは
「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」は米国で上場している約4,000銘柄からなる指数で米国の株式市場のほぼ100%をカバーしています、同じく米国株式指数であるNYダウやS&P500と比較して中型・小型株式も構成銘柄に含んでおり、分散性が高い指数です。
(3)経費率
経費率:年率0.04%
※上場されている商品のため売買取引時に証券会社に手数料を支払う必要があります。
指数は異なりますが、同じく米国企業のみを投資対象とした日本の投資信託であるeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の信託報酬は年率0.160%(税抜)なので、圧倒的に低いことがわかります。
(4)分配金
①1口当たり分配金:2.6046ドル_2018年合計
1口当たり分配金の推移は以下の通りです。分配金は過去10年間増加傾向です。
②分配金利回り:1.85%_2019年3月10日時点
2.VTIの内容
(1)組入銘柄_2018年12月31日時点
組入銘柄は下表のとおりです。対象インデックスである「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」にあわせた構成となっています。
①セクター別
セクター別では時価総額の大きいテクノロジーや金融(投資会社等)の比率が多くなっています。
②企業別
企業別では時価総額の大きいGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)がいずれも上位に入っています。しかし2018年の年末にGAFAはいずれも株価を下げたので、現状の組入1位はMicrosoft社になっています。
(2)基準価額_2019年3月10日時点
基準価額:140.99ドル(2019年3月10日時点)
過去5年の値動きは以下の通りです。2017年までは右肩上がりでしたが、2018年は年末に大きく下げるなど不安定な値動きでした。
(3)純資産総額_2018年12月31日時点
ETF純資産総額:948.10億ドル(2018年12月31日時点)
(4)騰落率_2019年2月28日時点
騰落率は下表の通りです。
3.VTIの買付はSBI証券がおすすめ
VTIをはじめとした米国ETFの買付は以下の理由からSBI証券がおすすめです。
(1)為替手数料が安い【住信SBIネット銀行】
提携している住信SBIネット銀行の外貨積立は1米ドルあたり2銭の為替手数料となっており、わずかな手数料でドルを入手できます。
※楽天証券は25銭
(2)米国株式・ETF定期買付サービス
SBI証券には米国株式・ETF定期買付サービスがあり、毎月の設定日に米国株(ETF)の自動定期買付が可能です。忙しい方におすすめのサービスです。
※詳細は以下の記事でまとめています。
americakabutoushi.hatenablog.com
投資は自己判断で行いましょう。
ご覧いただきありがとうございました。
米国ETFは運用報酬が低い点が大きなメリットであり、米国株投資の核としておすすめです。
americakabutoushi.hatenablog.com
VTIは「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」で14位にランクインした人気の米国ETFです。