「外貨建てMMFはドルの待機資金の運用におすすめ!」
※記事のデータは2019年8月4日時点のものです。
0.海外株の待機資金を低リスクで運用したい。
現在のドル安、米国株高では米国株投資用の待機資金を使いきれない人も多いのではないでしょうか。多くの人は待機資金を外貨預金にしていると思いますが、今回は待機資金を低リスクで運用できる外貨建てMMFの紹介をします。
1.外貨建てMMFとは
外貨建てMMFは格付の高い外貨建ての短期の国債や地方債、社債に投資する投資信託です。
※MMF:マネー・マーケット・ファンド(Money Market Fund)の略語
※外貨の代表:米ドル、カナダドル、豪ドル、ニュージーランドドル、南アフリカランド、トルコリラ
2.外貨建てMMFの売買・保有について
外貨建てMMFの売買と保有について以下の特徴があります。(例:SBI証券)
小額から買付可能(米ドルのMMFなら10米ドル~)
売買手数料が無料
毎月分配金が発生し、自動で再投資される
3.外貨建てMMFの特徴(外貨預金との比較)
外貨建てMMFと外貨預金の比較は以下の通りです。
(1)利回りが高い
利回りは外貨建てMMF:1.5%~2.0%(2019年7月29日時点)、外貨預金:0.7%(米ドル_2019年7月29日時点)であり2倍以上となっています。
(2)株式や投資信託との損益通算が可能
外貨建てMMFの分配金・譲渡損益・償還差損益は申告分離課税であり、特定口座で株式や投資信託との損益通算が可能です。
(3)売買に時間がかかる
外貨建てMMFの売買は株や投資信託と同じく売買の際に注文・約定・受渡の手順を踏む必要があり、時間がかかります。外貨建MMFは通常取引日に約定し、よく取引日に受渡となります。この工程は買う時と売る時どちらも生じるため、頻繁に株を売買する方の待機資金の運用には不向きです。
※約定日:売買注文が成立した日。受渡日:売買の決済をする日
(4)資産は分割管理
外貨建MMFは分割管理されているため、証券会社が倒産しても資産は保全されます。
対して外貨預金はペイオフ(預金保全制度)の対象外であるため、倒産時に預金が保全されない恐れがあります。
(5)元本保証ではない
外貨建MMFは主に短期の国債や地方債、社債に投資する投資信託のためデフォルト(債務不履行)が発生した際は元本割れする恐れがあります。しかし外貨建MMFは基本的に格付の高い債券を主に投資しているため、元本割れの可能性はとても低いです。
投資は自己判断で行いましょう。
ご覧いただきありがとうございました。