ひふみプラスの8月の運用状況と今後の運用方針をまとめました。
そろそろガツンと利益が欲しい。
※記事のデータは2019年9月6日時点のものです。
0.ひふみプラスとは
ひふみプラスは「ためて、ふやして、進化する。」がキャッチコピーのアクティブファンドです。主に日本の成長企業を投資しておりアクティブファンドの中では現在一番人気です。私も毎月5,000円積立中です。以下の記事で詳しく紹介しています。
1.ひふみアカデミーとは
ひふみアカデミーはひふみプラスの運用状況について報告するセミナーです。
「顔が見える運用」を特徴として挙げているひふみプラスでは、運用責任者が毎月運用状況と今後の方針を報告しています。ひふみアカデミーは毎月開催されており、動画はYouTubeに投稿されています。
2.ひふみアカデミーの内容要約
以下ひふみアカデミーの内容の要約です。
(1)2019年8月の振返り
①基準価額の推移
TOPIX(配当込み)に負けた(ひふみ投信-5.4%、TOPIX(配当込み)-3.4%)。
要因は以下の通りです↓
○成長株から割安株への移行
⇒成長株を主力としていたひふみの成績が悪くなった。
○中小型株ファンド解約売り
○米中貿易戦争
○東証の7割を担っていた外国人投資家の日本株離れ、株式売買代金低迷
⇒魅力のある会社でも値上がりしにくい状態となる。
②相場の概況
世界経済の不安から安全資産である金の価格が上昇している。
1)分類別寄与率
外需グロース及び海外株が下落の要因となった。
③運用部の所感及び対応
1)業種別騰落率
ほぼすべての業種でマイナスとなった。
2)現金比率
現金の割合を減らして、海外株式の比率を上げた。
3)保有銘柄
海外株でも有名でない小型株の買い付けなど保有銘柄数を9銘柄増やした。
割安株への買い付けも検討している。
4)内需・外需、グロース(成長)・バリュー(割安)
外需グロース及び海外株の落ち込みが基準価額下落の要因となった。
(2)トピック1:海外株調査
ひふみプラスは本来海外株も投資することを念頭に置いていた投資信託であった。
2018年下半期以降、アナリスト(調査員)の増員により調査件数を急激に増やしており、現在1,900件ほどである。
そのうち3割が海外企業であり、その中で北米やアジアの企業に力を入れて調査している。具体的には日本の企業と異なる成長が見込める企業に投資している。
海外株の保有は北米エリアが9割と多い。
(3)トピック2:米国景気後退の可能性
傾向胎児にはいくつかの共通点がありこれらが重なると景気後退の可能性がある。
共通点(これらが重なると危険)
○米金利長短逆転(最も重要な要素)⇒発生
2018年末から発生していたが、最近は長期金利が明確に短期金利より小さくなっている。
従来は短期金利が上昇し長期金利を追い抜くパターンであったが、今回は長期金利が下落し短期金利に追い抜かれるパターンである。その要因として国債価格の上昇が考えられる。
○米金利が利上げする⇒未発生
○資産バブル⇒未発生
2009年は住宅ローンが多くなっていた(GDPの124%)。2019年はローン担保証券(企業の借金)が増えている。これで得たお金で企業は自社株買いやM&Aを行っているため質が違う(GDPの93%)。また対GDP比で見ても危険水準ではない。
○原油価格が高騰⇒未発生
現在はそこまで高くない。
○労働分配率の高止まり、失業率の反転急上昇(悪化)⇒発生
労働分配率は少しずつ高くなっている。失業率は下がってきていて危険シグナル。
○企業業績の低迷⇒未発生
3.エコフリの感想
以下ひふみアカデミーを視聴したエコフリの感想です。
米国は現状景気後退ではないが決して油断できない状態である。
現状米国は景気後退局面ではありませんが、米金利長短逆転や労働分配率の高止まりが発生している以上、好調という局面ではないと思います。そして何より米中貿易戦争が続く限りは米国株式には厳しい展開が続くのではないかと思います。
投資は自己判断で行いましょう。
ご覧いただきありがとうございました。